2025.05.23

もうすぐ日本に到着!
「飛鳥Ⅲ」が姉妹とランデブー

「飛鳥」の最新情報を発信する“A-TIMES”。
第24回目は日本に向け航海中の「飛鳥」が出会った素敵な出来事についてご紹介します。

マイヤー ベルフトから引き渡しを受けた「飛鳥」は、長い間お世話になったドイツを離れた後、ヨーロッパの海での習熟航海期間を経て、日本に向けての航海が始まりました。南アフリカの喜望峰経由の航路。本日5月23日(金)現地時間朝、無事シンガポールに到着しました!ここシンガポールでは「飛鳥」の乗組員が続々と乗船してきます。ドイツから乗船していた乗組員とあわせると定員の470名近くになる予定です。

さて、これまでの航海中「飛鳥」にとってうれしい出来事がございました。

まずは、4月25日(金)。スペイン・カナリア諸島のテネリフェ島を出港した翌日の出来事。ドイツのクルーズ会社フェニックス・ライゼンが運航する「アマデア」が左舷前方から現れたのです。「アマデア」は2006年まで初代「飛鳥」として活躍していた船で、まさに、飛鳥クルーズの長女と三女の出会いです。丁寧に整備されたその美しい船体からは、ドイツの船となってからもどこか「飛鳥」の懐かしさが感じられました。
「アマデア」のお客様と乗組員が船内の至る所から大きく手をふって歓迎してくださり、「飛鳥」もたくさんの乗組員がデッキに出て応え、両船の間に温かい雰囲気が漂う特別な時間が流れました。別れ際には、敬意を表しお互いに汽笛を三回鳴らし合いました。

「飛鳥」から撮影した「アマデア」

「アマデア」が左舷前方から登場

ありがとう「アマデア」また会いましょう!

「アマデア」のお客様や乗組員も「飛鳥」を歓迎してくれました

「アマデア」のロバート・フローネンブロック船長は汽笛を鳴らすだけでなく、ランデブーのために事前にスケジュールを調整してくださり、当日無線で「飛鳥」の小久江船長と会話をするなど、とても友好的に「飛鳥」を迎えてくれました。
1991年に建造された初代「飛鳥」/「アマデア」は改修を重ね、新造客船にも劣らない状態が保たれており、そして、なんと、「飛鳥」の頃に描かれた田村能里子氏の壁画や「飛鳥」の書を今でも大切に残されているそうです!ドイツのプライムタイムのテレビでも度々紹介されドイツ語圏ではとても人気の客船「アマデア」は、このランデブーから2日後、2024/2025年の128日間におよぶ世界一周クルーズをラス・パルマス・デ・グラン・カナリアで終えられました!
心温まる歓迎と素敵なエピソードを教えてくださった「アマデア」の皆さん、ありがとうございました。

ドイツ語圏でも愛される「アマデア」

世界中を旅している「アマデア」

そして、次のうれしい出来事。そうです。長女に続き、次女「飛鳥」とのランデブーも叶ったのです。
「飛鳥」は世界一周クルーズの途上、ナミビアのウォルビスベイからテネリフェ島まで長い終日航海日が続く区間。お客様や乗組員へ最幸のサプライズができないかと、「飛鳥」と「飛鳥」の両船の船長がこの日のために、秘密裏に動いていたのです。
5月1日(木)朝、「飛鳥」は「飛鳥」より早く待ち合わせの場所セントヘレナ島沖に到着しました。ここセントヘレナ島はナポレオンが幽閉された島としても知られる南大西洋に浮かぶ島。日本から遠く離れた地球の裏側です。
「飛鳥」の到着まで待つことになりますが、ここで「飛鳥」のD.P.S.(ダイナミック ポジショニング システム)が力を発揮します。船を定点保持させて島の北東部に隠れてスタンバイ。スターリンク(Starlink)を搭載している2隻だけあり、お互いの位置をチャットでやり取りしていきます。そしてついに「飛鳥」が近づいてきたという情報が入ってきました。
さぁ、出発です。「飛鳥」に向けて「飛鳥」が舵を切ります。「飛鳥」には小久江船長をはじめ、「飛鳥」に乗船していた乗組員が多数おり、このランデブーへの想いはひとしおです。「飛鳥」が目視できるようになると、船内は大興奮。それと同時に、洋上で見る「飛鳥」の凛とした美しい姿に改めて感銘を受けて涙する姿も。

「飛鳥」から撮影した「飛鳥

一方「飛鳥」では、「飛鳥」をいち早く見つけようとデッキに人・人・人。横断幕や旗を作り「飛鳥」を温かく迎えてくださるお客様の姿が。船内に流れる葉加瀬太郎さん作曲の「ASUKA」がさらに雰囲気を盛り上げます。そして、真っ白くきれいな「飛鳥」の船体が目の前に現れた時には次々と歓声が上がり、お客様も乗組員も二隻が出会う初めての瞬間に立ち会えた喜びを分かち合っていました。
「飛鳥」はしばらく「飛鳥」のまわりをぐるりぐるりと航行し、初めましてとご挨拶。
二隻の貴重な時間を過ごすことができました。

「飛鳥」から撮影した「飛鳥

「飛鳥」のお客様からお褒めの言葉をいただいた「飛鳥」。うれしいですね。今回は、ドイツ・パペンブルグの現地サイトオフィス開所時から赴任し建造に深く携わり、「飛鳥」の初代機関長を務める中野機関長に「飛鳥」への想いをお伺いしました。

「飛鳥」の建造が決まった際、私は自分の会社人生の集大成として、これまで培った客船の経験を十二分に発揮しようと心に誓いました。ドイツでの建造中、欧州各地で製造される様々な機械の工場出荷前検査に立ち会いましたが、各機器が造船所に届き船に搭載される際には、まるで自分の子供が本船にやって来たかのような感動を覚えました。
私の職責は、本船の推進装置を含む船内の様々な機器の運転・管理です。主発電機を運転して発生した電気で運転する空調装置の最適な微調整を行い、船内各所にあるLED照明を点灯させ、優しくて過ごしやすい環境づくりを心がけています。このような環境下でクルーズ中のお客様にとって心地良い体験につながることを願っています。
横浜までの約2カ月間の航海では、様々な機器の運転状態を点検し、「飛鳥」就航時に快適なクルーズを提供できるよう努めてまいります。この航海は私たちにとって未知の領域であり、初めて自分たちの手で運航して日本に回航することに緊張感を感じています。しかし、何よりも横浜へ無事に「飛鳥」を届け、皆様に美しい姿を見てもらえるよう、全力で頑張りたいと思います。

中野 孝昭/Takaaki Nakano
1995年から2005年まで「クリスタル・ハーモニー(現「飛鳥」)」、「クリスタル・セレニティ」に乗船。
陸上勤務、大型原油タンカー、自動車運搬船などの機関長職を経て、2019年3月より「飛鳥」に副機関長として乗船。同年7月より2022年6月まで「飛鳥」機関長を務める。
2023年5月より「飛鳥」の建造のため、ドイツ マイヤー ベルフト内郵船クルーズ 現地サイトオフィスに駐在。
2025年「飛鳥」初代機関長就任。

さぁ、皆様が気にされている今後の「飛鳥」のスケジュールの発表です。シンガポールを出港後、針路は日本へ。5月31日(土)頃、鹿児島県佐多岬沖、そして、横浜開港記念日でもある6月2日(月)の午前9時に横浜港大さん橋国際客船ターミナルに到着予定です!!
その後、しばらくは横浜港に停泊し準備作業を行う予定ですので、横浜みなとみらい、山下公園付近にお越しの際は、ぜひ「飛鳥」のいる風景をお楽しみください。山下公園前に係留保存されている日本郵船氷川丸では、5月27日(火)~6月22日(日)の間、クルーズ客船「飛鳥」アート公募 氷川丸特別展も開催予定です!

※スケジュールは天候その他の事情により変更となる場合がございます。

今回のA-TIMESはいかがでしたか。「アマデア」(初代「飛鳥」)、「飛鳥」のお客様と乗組員から温かく迎えられた「飛鳥」。いつか3隻でのランデブーが叶うことを期待したいです。さて、今月もクイズに答えると応募できるプレゼント企画をご用意しています。ふるってご応募ください。それではまた!

2025年7月20日の就航に向けて一緒に盛り上がりましょう!

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