2025年7月20日、
「飛鳥Ⅲ」就航！

7月20日（日）多くの方々に見送られながら、「飛鳥Ⅲ」はお客様を乗せ、横浜港から初めての航海へと出港いたしました！

今回のA-TIMESは、「飛鳥Ⅲ」の命名式と就航セレモニーについてご紹介します。

7月11日（金）。「飛鳥Ⅲ」の操舵室は朝からそわそわムード。この日は「飛鳥Ⅱ」が世界一周クルーズから帰港し、「飛鳥Ⅱ」と「飛鳥Ⅲ」が初めて母港・横浜に同時に並ぶ日だったからです。8時過ぎにベイブリッジの近くに「飛鳥Ⅱ」の姿が見えると、すかさず小久江船長が乗組員に向けてアナウンス。「飛鳥Ⅱ、おかえりなさい！」と、乗組員がデッキに出て大きく手を振ります。いつの間に用意したのか「最後のワールドクルーズおかえりなさい！ASUKA CRUISE Sailing Together, Always」と書かれた横断幕も12デッキに掲げられていました。
「飛鳥Ⅱ」からもお客様、乗組員がデッキに出てエール交換。再会を喜び合う姿に、二隻の物語はとても楽しくなりそうだと期待が高まりました。
写真をご覧になってお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。二隻はいつもとは異なり、お顔（船首）を市内に向けた「入船」での着岸です。そこにはこれからお世話になる横浜市にご挨拶をという両船の船長の想いが込められていました。

午後2時、再会もつかの間。神戸港下船のお客様を乗せ「飛鳥Ⅱ」は出港していきました。
さあ、ここから「飛鳥Ⅲ」は大切なイベントが待っています。
6デッキ前方「リュミエール シアター」で執り行われた命名式。日本郵船株式会社 曽我貴也社長令夫人 曽我多美子氏による「本船を『飛鳥Ⅲ』と命名します」との宣言とともに、船首にシャンパンが打ち付けられ、正式に名前が与えられました。
2006年の「飛鳥Ⅱ」誕生から19年、飛鳥クルーズに「飛鳥Ⅲ」が加わりました。
このあとアスカプラザでは、キャプテンズパーティーが開かれ、小久江船長から「飛鳥Ⅲ」への想いが語られました。厳かな雰囲気の中、葉加瀬太郎氏作曲の「ASUKA」が流れ、室瀬和美氏の漆芸作品がライトアップ。その美しさはまるで飛鳥クルーズの新たな門出を象徴しているかのようでした。

そして、迎えた7月20日（日）。三連休の中日とあって、この日の横浜は大勢の観光客でにぎわっていました。横浜港大さん橋国際客船ターミナルも例外ではなく、屋上広場には「飛鳥Ⅲ」の就航セレモニーと出港をみにいらしてくださった方々が、今までみたことのないくらい多く集まっていました。
「飛鳥Ⅲ」船内のBon Voyage（出港イベント）は11デッキのプールサイドで行われるため、11デッキ、12デッキを中心にご乗船のお客様の姿がずらり。お部屋のバルコニーやプロムナードデッキなど思いおもいの場所から大きく手をふってくださる姿も印象的でした。

就航セレモニーでは、横浜市港湾局長と「飛鳥Ⅲ」小久江船長が記念盾の交換を行い、花束の贈呈も。いただいた記念盾は5デッキレセプション横から前方エレベーターへ向かう通路に展示されます（寄港地ごとに特徴のある記念盾ですので、ぜひご乗船の際は「飛鳥Ⅲ」が訪れた港に想いを馳せながらチェックしてみてくださいね）。
小久江船長は「この度、お客様や関係者の想いと希望が詰まった「飛鳥Ⅲ」が完成しました。これから「飛鳥Ⅱ」同様にお客様や市民の皆様に愛される船に、そして日本のクルーズ業界を担うリーディングシップとして大勢の皆様に愛される船にしたいと思います。」とお礼と挨拶を述べ、セレモニーを締めくくりました。

定刻午後5時、横浜市消防音楽隊による演奏が流れる中、「飛鳥Ⅲ」は函館に向け出港いたしました。ご乗船のお客様、いってらっしゃいませ。お見送りにお越しいただいた皆様、ありがとうございました。とても華やかで印象に残る船出となりました。

初代「飛鳥」と「飛鳥Ⅱ」がそうであったように、「飛鳥Ⅲ」もお客様と共に数多の海を航海し、お客様の声をお聞きしながら、ますます魅力的な船へと成長してまいります。ぜひ「飛鳥Ⅲ」と一緒に新たな物語を描いてみてください。

最後までご覧いただきましてありがとうございます。今回のA-TIMESはいかがでしたか。「飛鳥Ⅲ」の今、を紹介してきた「A-TIMES」も次回ついに最終回を迎えます。
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